2010年11月5日 
日本、台湾、中国の新ゴールデントライアングルがもたらすクラウド効果
東京システムハウスとSYSCOMが協業成果を発表

【2010-11-10 経済日報/C11版/経済産業】

 2010年11月5日、台湾にて、東京システムハウス株式会社(本社:東京都品川区)代表取締役社長 林知之氏とSYSCOMグループ(本社:台湾台北市)総経理 劉瑞隆氏が、『新ゴールデントライアングル』における協業成果として『MMS+CLOUD』を発表した。

 クラウド分野でのビジネスチャンスを見据え、SYSCOMグループは、CMMIソフトウェア品質管理能力やクラウド分野のノウハウを活用して著名な日本企業東京システムハウス、データセンターを運営しているビック東海と共同でクラウド分野のソリューション『MMS+CLOUD』を提供し、去る11月5日に共同記者会見で協業成果を発表した。


 SYSCOMグループ総経理劉瑞隆氏は次のように語った。「『MMS+CLOUD』の発表は、東京システムハウス様にとって初めての企業向けクラウドソリューションになることを示すだけではなく、日本、台湾、中国の3地域における協力関係『新ゴールデントライアングル』における協業の成果を示し、また、弊社のクラウド分野での実力も証明することができました。
 台湾経済部工業局は2005年よりソフトウェア品質(CMMI)向上計画を推進しており、SYSCOMグループは具体的な行動でCMMI Level 3とLevel 5の認定を獲得し、台湾ソフトウェアの品質と管理能力を世界レベルまで向上させました。品質を最重要視する日本市場でも高い評価を得ることができ、誇らしく思います。また、『MMS+CLOUD』ではSYSCOMグループが自社開発したデータベース管理システムDBMasterを採用しています。
 東京システムハウス様は15年間提供してきた汎用機マイグレーションサービスを新しいクラウドサービスに転換し、『MMS+CLOUD』は東京システムハウス様創立35周年の代表的なサービスになっていくでしょう。また、『日本(開発、ブランド)、台湾(運営管理)、中国(生産コスト、市場)』を利用した『新ゴールデントライアングル』モデルを十分に活用することができました。」


『MMS+CLOUD』は(Software-as-a-service)形式でソフトウェア資産変換ツール「MMS Tools」を提供し、PaaS(Platform as a Service)形式でマイグレーション後の運用環境を提供している。利用者のニーズにより月額徴収する形でサービスを提供し、また、データセンター運営会社との協力により、短時間で安価な運用環境を提供できる。日本の既存システムのクラウド化の事例を通じて台湾のソフトウェア産業は貴重な経験を得ることができるだろう。(鄒淑文/台北)



尚、
この共同記者会見は他にも何社もが取り上げており、台湾・中華圏のメディアも非常に高い関心を示していることが伺われた。

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